天然水の地域(採水地)と種類。原価と価格競争の結果。

「富士山のおいしい水」、「秩父山系の天然水」、「南アルプス天然水」、「森の水だより(山梨県)」

とあるホームセンター(神奈川)で売ってたミネラルウォーターの種類です。

今回はこの天然水の採水地と地域性についてちょっと。

天然水

ポッカサッポロの富士山麓天然水

販売エリアと天然水の種類

地元のホームセンターやドラックストア、コンビニで販売している天然水の種類調べてみるとわかるとおり、

基本的にその地域に近い採水地の天然水が並んでいます。

例えば、関東なら「富士山系」「山梨系」「長野系」。昔は「六甲のおいしい水」も取り扱っていましたけど、最近は見かけなくなりましたね。

これが九州になるとおそらく「阿蘇」とか、「屋久島」とか。北海道なら「摩周湖」とか、「黒松内」とか、「大雪山」だと思います。

関東で北海道や九州の天然水は売ってない

だから東京や神奈川で天然水と言えばまず「丹沢、富士山系など」が中心であって、黒松内や屋久島の水を見たら「珍しい」ってなります。

地元量販店で九州や関西、北海道、東北の天然水はほとんど見かけないのですね。

ちなみにインターネットなら日本全国(海外を含む)のミネラルウォーターを購入できます。Amazonだと地域ごとに多彩な水ブランドが売っていて興味深い。

原価と激安価格競争

で、なぜ近隣地域ブランドにミネラルウォーター偏るかというと、常識的に考えると採水地と販売地の距離の問題なんだなと。

例えば東京の小売店で「おいしい水」を売るには、

こんな遠い距離(熊本県阿蘇〜東京)の採水地から運ぶより、

富士山の採水地から東京に運んだ方が効率的に決まってます。

原材料は水なので製造コストに大きな格差はないはず。でも水は重いですからね。年間何万本、何百万本と運べば物流コスト負担に差が出てきます。

これが1本あたりの原価[卸値]に影響し、激安の価格競争で合理化された結果なんでしょう。

都道府県民別ミネラルウォーターアンケートは面白いかも

サントリーの天然水って

  • 南アルプスの天然水(山梨)
  • 奥大山の天然水(鳥取)
  • 阿蘇の天然水(熊本)

の3種類あります。知ってました?(私はさっきはじめて知った)

例えば、関東でサントリーの天然水と言えば?って質問すると

ほぼ100%、「南アルプス」と返ってくるはず。

※サントリー公式、南アルプス天然水CM

「奥大山の天然水」、「阿蘇の天然水」???なにそれってなります。(認知率ゼロに近いです、CMもやってません)

九州だったら

では逆に福岡県など九州で「サントリーの天然水」と言えば?って聞いたら、

※サントリー公式、阿蘇の天然水CM

ほぼ100%「阿蘇の天然水」って返ってくるだろうなたぶん。

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