テクニカル分析とダマシとチャート分析-FX初心者ガイド

テクニカル分析は完璧ではない

テクニカル分析とは」と「オシレーター系、トレンド系テクニカル指標」とブログに書いてきましたが、テクニカル分析には100%勝てるような夢の指標ツールではありません。どの指標分析も得意な相場、苦手な相場があり確立(勝率)もバラバラです。

テクニカル分析とだまし

FX用語:テクニカル指標が示した方向とは逆に為替が動くことを「だまし」と言います。
一般的にオシレーター系はトレンド相場のときにダマシが起きやすく、トレンド系はレンジ相場でダマシが発生しやすくなります。
参考:取引時間とトレンド相場、レンジ相場

下の写真はRSIを表示したチャートです。
RSIとだまし

RSIは売られすぎ(そろそろ反転して上がりますよ)と示していたのに、さらにチャートが下落しています。もしRSIのサインだけで通貨を買っていたら損失を負うことになります。これが「だましに合った」というわけです。

ではこのようなダマシをできるだけ合わないよう、チャート分析の精度を高めるにはどうすれば良いかというと、以下のような方法が考えられます。

1.複数の指標ツールを組み合わせる手法

1個1個のテクニカル分析ではダマシが多くても、複数のツールを組み合わせれば勝率が高くなるとの考え方です。勝率30%のツールだったとしても、2つ合わせて使えば勝率60%になる・・・。とそんな単純ではないけれど。

2.トレンド系とオシレーター系を組み合わせる手法

トレンド系はトレンドが発生時に有効なツールでした。一方、オシレーター系はレンジ相場に有効なツールとされています。この2つの指標ツールを一緒に使う方法です。
単純にトレンドが発生するときはトレンド系指標を重視し、もみ合いのレンジ相場ではオシレーター指標を分析するというもの。それぞれの弱点を補完する考えです。

その他、相関通貨を組み合わせる手法

通貨の相関関係」で説明した似通った通貨ペアを一緒にテクニカル分析することで、ダマシを回避させる方法もあります。