白馬の地震(神城断層)の地殻影響と現在




「滋賀&岐阜の地震注意の続報。琵琶湖西部と関ヶ原に注目」のブログ書きながら国土地理院の地殻変動図を調べていたら、一カ所だけ極端な方向に動いている場所を発見しました。

それが白馬地点

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出典:国土地理院 http://www.gsi.go.jp/index.html

  • 南東方向に1年間で28.9cm横に移動。

※矢印が長すぎて太平洋まで伸びているし

そして垂直方向はというと、

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出典:国土地理院 http://www.gsi.go.jp/index.html

  • 1年間に-13.2cm沈み込む。

あまりに異常な地殻変動だったので観測地点の故障&トラブルを疑ったのですが、、

長野県神城断層地震。2014年11月22日長野県白馬村を震源としたM6.7の地震。長野市、小川村、小谷村で震度6弱、白馬村で震度5強の揺れを観測

なるほど、この地震で一気に断層(地殻)が動いたようです。

東日本大震災以降、関東周辺ではあまりにも地震が多すぎて忘れ去られてしまいます。この前起きた小笠原マグニチュード8規模の地震でさえ既にニュースで取り上げられません。今日も茨城南部で地震ありましたし、昨日は千葉西部だったか・・・揺れたのは。

白馬の現在は

白馬周辺の現在(2015年)の状況について調べてみると

地殻変動は・・・

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出典:国土地理院 http://www.gsi.go.jp/index.html

最近1カ月間の横の動きです。0.2cmと周辺の観測点とほとんど変わりません。落ち着いてきているようです。

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出典:国土地理院 http://www.gsi.go.jp/index.html

次に最近1カ月間の縦方向。-0.8cmとまだ沈み込んでますね。周囲の地点とは異なる動きをしています。

最後に最近30日間で起きた神城断層付近の地震について、

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(出典:Hi-net高感度地震観測網 http://www.hinet.bosai.go.jp/)

Hinet(国立研究開発法人 防災科学技術研究所)で表示してみました。

黄色の○で囲んだところが震源付近だと思われます。

震源の浅い小さい地震(人間が感じない)がまだ発生してます。これは余震なのか、それとも通常の地震活動なのか、判断は難しいです。

震源地点の場所をGoogleマップで確認してみると

小谷村の直下、そして白馬村南東部〜小川村西部。このエリアに集中して小さな地震が発生しているのがわかります。