豚コレラと畜産業界への影響(風評被害)を予想




豚コレラとは何か。人への感染有無、国内外の発生状況。で基本的な知識&情報をまとめています。続いて仮に「豚コレラが日本全国に感染拡大」した場合、食肉業界へ与える影響と起こりうる風評被害を推測してみました。

考えられるのは主に4点。

豚肉の消費が減る

まず豚関連消費へのダメージ。「豚肉」「豚を使った加工食品」の消費が一時的に落ち込むだろうと。

農林水産省ウェブサイトでは「消費者のみなさまへ」と題して以下のような情報発信しています。

豚コレラは人に感染することはありません。食べても人間に感染することは報告されていません。

メディアを通じてこれら正しいメッセージが消費者へ伝わったとしても、心理的な買い控え(風評被害)が起こると想像できます。

それだけ「豚コレラ」の名前のイメージが悪い。

飼料製造・販売が減少

「豚肉の需要が減る→養豚への影響→飼料製造販売への影響」と連鎖的に波及していくと予想。

世界各国に感染拡大すれば飼料用穀物価格や輸出入でも損害が発生するのかもしれません。

外食産業、飲食店への影響

外食ビジネスへの被害。

例えば「とんかつ」「かつ丼」「とんこつラーメン」など。

特に「豚メニュー」をウリにしている店は苦しい。

これら飲食店への売り上げ、来店客数の減少が十分に考えられます。

牛肉・鶏肉の需要が増す

口蹄疫の場合と違い、風評被害は「豚」に限定されると予想。(なぜなら豚と名の付いた病名なので)

豚肉が売れなくなる代わりに、「牛肉」や「鶏肉」へ消費が移ってくるはずです。

ちなみに口蹄疫では宮崎県だけで約2350億円の被害を出したとのこと。畜産関連だけでなく観光客減やイベント中止まで広く影響を及ぼしました。