為替(FX)のトレードとリスク管理

前回の「中小vs大手 個人向けFX会社と倒産リスク」のエントリー続き。

スイスフランショックを受けてトレードにおけるリスク管理方法を再考してみます。

まずはスイスフランショック前のリスク管理についてどう思っていたか、

短期or長期でもトレードのリスクは同じ

デイトレードのような短期トレードでも、2日~3日と比較的長くポジションを保有するスイングトレードでもリスクはほとんど変わらないと考えていました。いやむしろ長期のほうがトレード回数が少なく分スプレッドコストが節約できお得ではなかと・・・。

ストップ注文&ロスカットで資金は守られる

レバレッジ効かせて運用しているといっても、逆指値注文出しておけば最低限の損失で済むし(損小利大)、最悪の場合はFX会社側でロスカットしてくれるから安心だと考えていました。

で、今回の出来事を受けて改めた(学んだ)ことは・・・、

長期トレードほどリスクに晒される

ポジションを長く保有する長期トレードほどスイスフランショックのような出来事に巻き込まれるリスクが高まるということ。

確率的にスキャルピング<デイトレード<スイング<ポジショントレードという順番。

ただし長期より短期トレードのほうが勝てるとは限りません。これはまた別問題。

ストップ注文もロスカット機能も絶対ではない

ショッキング的なニュースが起こると為替の需給バランスが一方的に偏ってレートに値がつかない(吹き飛ぶ)ということ。

つまりストップ注文もロスカットも吹き飛んだあとの為替レートで約定する。証拠金以上の損失を抱える。追証リスク。

マイナー通貨のトレードは避ける

これも確率的な問題といって良いでしょう。経済&政治に不安定な国、金融政策で為替をコントロールしている国ほどリスク高であること。米国ドル、ユーロ、日本円のようなメジャー通貨でも絶対安全というわけでもないけれど。

ハイレバレッジの会社は注意

これはFX会社本体の破綻リスクという意味での注意です。個人は25倍規制だから安全だと考えていても、法人口座100倍~で提供している会社がスイスフランショックで損失出して倒産すると個人も巻き添え食う可能性あります。

銀行系、証券系のFX会社が安心

結局、会社の破綻リスクから逃れるのは資本力のある銀行系、証券会社系(の子会社)のFX仲介会社が無難なのではないかという結論。万一、子会社が多額の損失だしても親会社の体力で補填できるでしょう。